2010年度 近大グローバルCOE若手シンポ企画 第2回近大養殖魚ふれあい祭り!!

昨年度の近畿大学COEプログラム若手シンポ企画「魚研(ギョラボ)×カフェ」では,多数の方にご参加いただき誠に有難うございました。今年度の企画では,カフェ参加者の皆様から多数いただいた「参加・体験型のサイエンスカフェを開催して欲しい!」というご要望にお応えするために,
第2回近大養殖魚ふれあい祭り −来て、見て、感じて、科学しよう!−
開催日時: 2010年9月18日(土) および10月2日(土)10:00-16:00
開催場所: 9/18; 近畿大学水産研究所 白浜実験場 (和歌山県西牟婁郡白浜町3153)
10/2; 近畿大学水産研究所 大島実験場 (和歌山県東牟婁郡串本町大島1790-4)
参加費: 無料 (定員 50名)
を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。この企画は2007年度に開催した「近大養殖魚ふれあい祭り」の第2回企画でありますが,実際の養殖研究の最前線を見学・体験して頂くことで,養殖研究や科学の面白さを皆様に体感していただくことを目指しています。
今年度の「ふれあい祭り」は9月18日(土)と10月2日(土)の2日の開催日を設けております。9月18日(土)は,本学水産研究所白浜実験場にて,マダイやブリなどの魚が,どんな施設でどのように養殖されているのか?どのように管理されているのか?を見学していただきます。そのほか,餌やり・海に棲む微生物の観察・含有水銀量の測定などを,実際に皆様に体験して頂くことで,我々が行っている「美味しくて安全な養殖魚を育てるための研究」を知って頂きたく思っています。
さらに,10月2日(土)は,本学水産研究所大島実験場で養殖されている,完全養殖クロマグロの生け簀見学・餌やり見学などを予定しています。大きいものでは2 mを超えるクロマグロが,どうやって育てられているのか?を知って頂けるような企画にしたいと考えております。開催内容は以下の通りです。

2010年9月18日(土) - 養殖 & 研究体験! in 白浜
「養殖魚への餌やり体験!」
給餌
健康で美味しい魚をつくるには,栄養のある餌をしっかり食べさせることが大事です。しかし生簀の中の魚の環境はいつも同じではありません。季節,天気,潮汐,光の具合などが違います。そのために生簀の中の魚も行動が違います。もちろん餌の食べ方も違ってきます。私たちはただ単に餌をあげて・管理しているのではありません。魚を観て,魚と話して,魚のことを考え抜いて,本当に魚が喜んでくれるように給餌・飼育管理を行っています。今回は,皆様に船に乗っていただき,マダイ,クエ,シマアジなどの海上生簀での給餌を見学・体験していただきます。約1時間の生簀見学およびクルージングをお楽しみください。
(注) 乗船時の安全確保のため,小学生の方は保護者同伴でお願いいたします。また,小学生未満のお子様の同伴はご遠慮頂いております。予めご了承下さい。
「養殖魚ができるまで」
寄生虫
魚屋さんやスーパに並ぶ魚たちは,最初からあのような姿でいるわけではありません。1 mmぐらいの小さな卵から,年月を経て皆さんが目にする姿になります。そこで,近畿大学の養殖魚たちがどのように育っていくのかの過程を,皆さんに見学して頂きたく思います。
稚魚・幼魚と呼ばれる小さなサイズの魚たちが,どんな餌を食べているのか?どんな施設で飼育されているのか?たくさん観察し,質問もしてみて下さい。どうぞお楽しみに。
養殖環境のミクロの宇宙
ミクロの世界の細菌達
海水の中には,肉眼では見ることの出来ない微生物が多く棲んでいて,大きなはたらきをしています。普段は見ることの出来ない彼らを,顕微鏡を使って観察してみましょう。
血中マーカーから魚を知ろう
採血の様子
人間と違って,魚は自分の体調の異変を言葉で訴えることが出来ません。そこで,魚の状態を正確に把握するための技術が必要になります。今回は,採血を行って魚の健康診断をしてみましょう。
魚の呼吸を計ろう
マダイの呼吸を計ってます
魚が水の中で苦しくないのはなぜだろう?魚の呼吸の仕組みを学んで、水槽を泳ぐ魚の呼吸を計ってみましょう!
見て学ぼう!漁業・流通の仕事
漁船
魚はどうやって獲られているの?どうやって我々の食卓に届くの?実は知らないことがたくさんあるのではないでしょうか。そこで,魚の捕獲から,加工,市場を経て食卓に運ばれるまでを映像で追います。
「養殖 & 研究体験! in 白浜」開催予定
生簀
■開催日時:9月18日(土) 10:00-16:00
■開催場所:近畿大学水産研究所白浜実験場
649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3153
■アクセス:明光バス 「古賀浦」下車徒歩1分
* 駐車場はございません。ご不便をおかけしますが公共交通機関をご利用下さい。
■参加費:無料(定員50名)
■タイムスケジュール
9:30- 受付開始
10:10 趣旨説明・挨拶
10:30
養殖魚への餌やり体験!
12:30 お昼休憩
13:30
養殖魚ができるまで
14:30 各研究グループのブースにて実験・体験(微生物観察,魚の血液検査,魚の行動観察・呼吸測定,水銀測定,映像など)
15:30
意見交換
16:00 解散
* 予定は変更になることがあります。あらかじめご了承下さい。
参加申し込み・お問い合わせはこちらから
* メーラーが起動します。参加申込み・お問い合わせ用のアドレスです。

2010年10月2日 - 完全養殖クロマグロ見学! in 紀伊大島
「クロマグロ生簀&餌やり見学!」
給餌
皆さんもご存じの通り,クロマグロは海水魚の中でも特に大きくなる魚です。そんなマグロたちが,どんな場所で養殖されているのかを実際に見てみましょう。どれくらい大きな生簀なのか?どんな餌をどうやって食べているのか?生簀の中ではどうやって泳いでいるのか?いろいろ考えながら来てみて下さい。海上生簀の見学と餌やり見学を含めて1時間30分程度のクルージングです。大きなマグロが泳ぐ姿をお楽しみください。
(注) 乗船時の安全確保のため,小学生の方は保護者同伴でお願いいたします。また,小学生未満のお子様の同伴はご遠慮頂いております。予めご了承下さい。
「完全養殖クロマグロができるまで」
寄生虫
近畿大学で行っているクロマグロ養殖は,他で行われている多くのクロマグロ養殖業と少し違った方法をとっています。それが”完全養殖”方式です。”完全養殖”とは,卵から育てた魚を親まで育て,その親から卵を採って養殖をする方式のことで,クロマグロに関しては近畿大学が世界で初めて2002年に達成しました。
クロマグロの親から卵を採ってから,孵化して大きくなるまで,どんな風に完全養殖が行われているのか,少しのぞいてみましょう。どうぞお楽しみに。
「完全養殖クロマグロ見学! in 紀伊大島」開催予定
■開催日時:10月2日(土) 10:00-12:15 もしくは 13:30-15:15
午前の部か午後の部をご選択下さい
■開催場所:近畿大学水産研究所大島実験場
649-2211 和歌山県東牟婁郡串本町大島1790-4
■アクセス:熊野交通バス 「田代口」下車徒歩5分
■参加費:無料(定員50名)

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