年末のお忙しい中、サイエンス・カフェにご参加いただき誠に有難うございました。お待たせいたしました。これが皆さんが普段生活を共にしている微生物たちです！

0番は対照試料です。皆さんが使われた寒天平板培地と同じものを同じように培養しました。ただ、0番の寒天平板には何も塗りつけたりしていませんので、微生物は増えてきていません。

目には見えない彼らですが、このような色、形をしています。この一つ一つの丸いものが、それぞれ一つの細菌やカビが増殖してできた集落です。我々微生物研究者はこの集落のことをコロニーと言っています。

艶っぽいコロニー、グラデーションのあるコロニー、ふっくらしているコロニー、表面がしわしわになっているコロニーなどなど、多種多様なコロニーが寒天平板の上に作られています。増殖の仕方も、周囲に広がっていくものから、上にぷっくらと膨らんで増殖するもの、中には寒天の割れた隙間から裏側に回りこみ、寒天とプラスチックのシャーレの隙間で増殖したものまで様々です。コロニーの色もカラフルで中々きれいなのには皆さんもびっくりされたのではないでしょうか。

色々な種類のコロニーが出ている寒天平板もあれば、1種類か2~3種類くらいしかコロニーのバリエーションがない寒天平板もあります。試料によって、一緒に暮らしている微生物の種類が違うんですね。

今回は、微生物を培養する時に一般的に用いられている寒天平板培地を使いました。皆さんが一緒に生活している微生物たち全てがこの寒天平板培地の上でコロニーを作れるわけではありません。ただ、普段目には見えなくて、意識することのない彼らの存在を感じていただければ幸いです。

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