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魚研(ギョラボ)×カフェ 近大G-COEの開催記録

第1回 (2008.12.13) 第2回 (2009.6.27) 第3回 (2009.8.8) 第4回 (2009.10.17) 第5回 (2009.12.12)

第5回 「マグロ養殖でぼろもうけ!?」 (2009/12/12 開催)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
2009 年12 月12 日に本年度最後となる第5 回魚研(ギョラボ)×カフェが開催されました。前回,前々回はあしびの郷(奈 良市)の蔵座敷での開催でしたが,今回はサロンを使わせていただき皆様とゆったりとお話することができました。リピーターの方々に加えて初めて参加してくださった方々,ご家族,学生等,多方面からご参加いただき,合計23 名のお客様をお迎えしました。
流通・リスク分析グループが担当した今回の魚研(ギョラボ)×カフェは『マグロ養殖でぼろもうけ!?』というテーマで,近年活発になっているマグロ養殖業を経済的な視点から2 題ご報告させていただきました。1 題目は「マグロ養殖ってどんなもの?」ということで,どんなマグロがどこでどのように養殖され,どのくらい生産されているのかなど,マグロ養殖の基本的な情報をお話しました。2 題目は「マグロ養殖はこれからもうかる?」ということで近年,マグロ資源の減少により国際的な資源管理機関が次々と漁獲規制を決定するなかで,これからマグロ養殖はどうなっていくのか,本当にもうかるのかということを近畿大学の有路昌彦准教授(水産経済研究室)からご報告いただきました。今回は本年度最後の魚研(ギョラボ)×カフェということで,奄美大島の事業場で養殖されたクロマグロを用意し,ご来場いただいたお客様に刺身で召し上がっていただきました。初めてご賞味される方も多く,脂の乗った養殖マグロは大変好評でした。テーブル討論・総合討論では,マグロ養殖業の経済性について非常に鋭い意見・質問が寄せられ,マグロ養殖業への関心の高さがうかがえました。
本年度は合計4 回の魚研(ギョラボ)×カフェを通じて,ご参加いただいた方々と楽しくサイエンスを語り合い,大変有益な時間を過ごすことができました。ご参加,ご協力いただいた方々に心から感謝申し上げます。
(流通 リスク分析グループ 博士研究員 原田幸子)
【委員長のまとめ・レポート】
魚研(ギョラボ)×カフェは,近畿大学グローバルCOE プログラム「クロマグロ等の養殖科学の国際教育研究拠点」の若手研究者 によるオリジナル企画として,これまでに計5 回開催されました。本年度は6 月,8 月,10 月,12 月の4 回行なわれ,延べ83 名の方にご来場していただくことができました。6 月は養殖グループが「キンダイ的水産養殖革命」と題し,マグロの眼の機能や新しい海水の開発についてご紹介しました。8 月は環境グループが担当し,「小さいけど大きな細菌」というテーマで目に見えない細菌の良い働きと悪い働きについて具体的な例を取り上げてお話しました。10 月は利用・安全グループが「魚コラーゲンの秘めた力」と題して,最近注目の魚コラーゲンが美容や健康にどのように有効なのかをクイズを盛り込みながら解説しました。そして今回は,流通・リスク分析グループが担当し,「マグロ養殖でぼろもうけ!?」というタイトルでマグロにまつわるお金の話を紹介しました。本カフェの参加者は小学生からご高齢の方までと幅広く,科学が好きな方,テーマに興味を持って参加して下さった方,そして4 回すべてに参加して下さったリピーターの方など様々でした。会場としては,近畿大学農学部のログハウスと奈良町あしびの郷を貸していただきましたが,どちらもゆったりとした雰囲気で,本カフェを開催する場所としてぴったりの空間でした。このように魚研(ギョラボ)×カフェは誰でも気軽に参加できるサイエンス企画として,また近畿大学が行なっているマグロ研究の情報発信の場としても十分にその役割を果たしたのではないかと思っています。
今年度は,委員長としてこの魚研(ギョラボ)×カフェに携わってきた私ですが,1 番最初のミーティングで感じた不安は大変大きなものでした。ミーティングルームに行ってみると,グローバルCOE プログラムの名前の通り若手メンバーの半分は外国人で,彼らの出身国はドイツ,スペイン,バングラデッシュ,マレーシア,韓国とまさにインターナショナルなメンバーが集まっていました。このような状況から,もちろん共通語は英語となってくるわけですが,私のつたない英語力ではミーティングがうまく進まず,何度も気まずい雰囲気になってしまいました。その後は,結局日本語でミーティングを行い,板書とレポートは英語で書くというスタイルになったわけですが,若手メンバーにはいろいろと迷惑をかけてしまったと反省しています。とはいえ,皆さんのおかげで今年度の魚研(ギョラボ)×カフェを4 回開催することができ,外国人メンバーも楽しみながらこの企画に参加してもらうことができました。これまで私の考えに付いてきてくれた若手メンバーの皆さんには本当に感謝しています。
今後はどのような形でこの若手企画が展開されていくのかは今のところ分りませんが,また皆さんと楽しくサイエンスを語ることができればと感じています。最後に,魚研(ギョラボ)×カフェに参加してくださったすべての皆さま,会場を快く貸してくださった近畿大学農学部ログハウスおよび奈良町あしびの郷の皆さま,そして近畿大学グローバルCOE プログラムおよび魚研(ギョラボ)×カフェに関わったすべてのスタッフの方々に感謝するとともに,このイベントに参加できたことを光栄に思います。
(人工種苗グループ 博士研究員 横井謙一)

第4回 「魚コラーゲンの秘めた力」 (2009/10/17 開催)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
第4 回魚研(ギョラボ)×カフェは,前回と同様にあしびの郷の蔵座敷にて開催されました。当日はあいにくの雨模様でしたが,リピーターの方をはじめ多くの方に参 加して頂くことができました。過去に参加した第2 回,第3 回のカフェでは,裏方に徹しましたが,今回は私たち利用・安全グループが発表を担当する番であったため,私が司会・進行と話題提供という大役を任されました。また,本番の一週間ほど前,演者として発表予定であった横田君がインフルエンザとの診断が出たため,参加できなくなり,私が彼の分まで発表することになりました。不安いっぱいの中,カフェ本番を迎えたわけですが,委員長をはじめスタッフの方々の支えがあり,第4 回魚研(ギョラボ)×カフェは無事終えることができたと感じています。
さて,今回のテーマは「魚コラーゲンの秘めた力」で,私は「コラーゲンって何だろう?」と「コラーゲンの機能性」の2 題を発表しました。コラーゲンは,私たちの体を構成する最も身近なタンパク質で,最近ではそのコラーゲンが持つ美容効果が注目されています。そこで今,巷で流行っているコラーゲンの性質や機能を少しでも知ってもらい,私たち動物にとって必要不可欠なタンパク質であることを理解して頂くためこのテーマとしました。2 題目のコラーゲンの機能性についてはクイズ形式で発表を行い,簡単な実験も行いました。いずれもご家族でお越しのお客様をはじめとして,ご好評頂けたかと思います。テーブル討論,総合討論では,コラーゲンに関する質問が相次ぎ,コラーゲンに対する注目の高さを感じることができました。今回,話題提供者として参加することで,自分たちが日々研究していることを一般の方々にいかに分りやすく,いかに楽しく伝えるかという点で非常によい勉強になりました。また,自分たちの研究の存在意義や方向性を探ることができ,この経験を今後の研究に活かしたいと思いました。最後にこのような,発表の場を提供して頂けたことにお礼を述べさせて頂きます。皆様ありがとうございました。
(利用 安全グループ DC 田中照佳)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
第4 回魚研(ギョラボ)×カフェは,2009 年10 月17 日に奈良町あしびの郷で開催されました。今回のカフェの話題は「魚コラーゲンの秘めた力」でしたが,私は魚油とその効果をテーマとして取り上げ,「“養殖マグロVS 天然マグロ”健康に良いのはどっち!?」というタイトルで話題を提供することにしました。
私は,養殖クロマグロと天然クロマグロの脂質や脂肪酸(DHA やEPA)の違い,また,それらが私たちの健康にも有効であることを紹介しました。私たちのこれまでの研究から,養殖マグロに含まれる脂質は天然マグロの2〜3倍もの量があり,それゆえに養殖マグロの方がDHA やEPA が豊富であることが明らかになってきました。このような発表内容に参加者の方々も驚かれていたようです。参加者の皆さんは大変積極的で,テーブル討論では多くの質問を投げかけ,全体討論にも自発的に参加していました。参加者の方々からいただいた質問に対する答えは後日ホームページにアップされますので,楽しみにしておいてください!私は,この“魚研(ギョラボ)×カフェ”という企画について,私たちの研究を一般の方々に知っていただき,いろいろと意見をいただけるとてもよいイベントだと思いますし,私たちにとっても将来的な研究の方向性を考える上で重要な機会になっていると思います。私はこのイベントが,近畿大学グローバルCOE プログラムの研究活動を一般の方々に知ってもらい,また,一般の方々が持つアイデアや考えを私たちの研究活動に提供してもらえる機会を与えてくれていると信じています。最後に,この実り多いイベントを開く機会をいただいた近畿大学グローバルCOE プログラムおよび関係者の方々に感謝いたします。
(利用 安全グループ PD ロイ ビモル チャンドラ)

第3回 「小さいけど大きな細菌」 (2009/ 8/8 開催)
【グループ代表者からのカフェ・レポート】
2009 年8 月8 日,第3 回魚研(ギョラボ)×カフェ(以下,ギョラボ)をあしびの郷(奈良市)にて開催しました。会場の都合もあり,今回のギョラボは定員20 名程度と規模を若干小さくしての開催となりましたが,21 名(当日受付5 名)の一般参加があり満席となりました。第3 回のテーマは『小さいけど大きな細菌』。環境グループが発表を担当しました。私達の身近には,驚くほどの量の細菌がいて,様々な働きをしていることが近年の研究で分かってきました。魚の養成環境と密接な関係にある細菌を調べることは養殖にとって重要なことです。話題提供では,海洋細菌,アユの冷水病菌,仔魚飼育水中の細菌に関する発表を行いました。
テーブル討論,総合討論では,多くの参加者から積極的な発言が多数あり,充実した討議を行うことが出来ました。小学生から複数の質問を受けるなど,話題の内容が幅広い年齢層に理解されたと実感できました。今回の会場は従来使用していた会場より小さかったため,狭い印象を受けたリピーターの方もいらっしゃったかもしれません。しかし,“ちょっと”狭い空間が気軽に話し合える一体感のある雰囲気を作り出していたように思います。また,カフェの一角に設けられた体験コーナーは盛況で,受付や休憩の時間だけではなく,ギョラボ終了後も多くの方が顕微鏡越しに細菌の動く様子を観察されていました。参加者の細菌に対する興味を惹きたてることができたと思っています。
ギョラボ終了後,参加者にはアンケートに回答して頂き今回のギョラボについて伺いました。前回のギョラボでは未記入の項目が多かったアンケート用紙。今回は記入していただけるか不安でしたが,自由記入欄にはたくさんの文字。多くのコメントを頂くことができました。また,討論では発表できなかった質問や,忌憚のない意見も頂くことができました。喜ばしいことに,多数の参加者が次回も参加したいとのコメントを残してくださいました。改善を重ねてよりよいギョラボを開催できるように励み,一人でも多くの“ギョラボ通”が増えればと思っています。
(環境グループ PD 米山和良)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
私は,細菌の悪い面の一例として,「アユの冷水病菌」という題で発表を行いました。アユの冷水病の原因菌である冷水病 菌は,海外から日本へ入ってきたと言われており,アユに深刻な被害を引き起こします。冷水病は,薬で治療することができますが,食の安全・安心の観点から,薬の使用量はできるだけ減らす必要があります。今回の発表では,飼育水温を一時的に上昇させるだけで冷水病菌を殺すことができる「加温処理」という技術について紹介しました。発表後は,非常に多くの質問や意見をいただきました。テーブル討論では,時には発表の内容にとどまらず,「科学」について参加者の方と楽しく議論することができました。一般の参加者の人々に,自分の研究内容を理解してもらえるかどうか,また,研究する価値があると思ってもらえるかどうかは非常に重要なことだと思います。魚研(ギョラボ)×カフェでは,参加者の方に満足していただくと同時に,私たち発表者も非常によい勉強をさせてもらっているのです。
(環境グループ DC 菅原和宏)

第2回 「キンダイ的水産養殖革命」 (2009/ 6/27 開催)
【委員長からのカフェ・レポート】
第2回魚研(ギョラボ)×カフェは前回と同様,近畿大学農学部内のログハウスにて開催されました。前回のカフェは昨年の12月でしたので,半年ぶりの開催となりました。今回のカフェは企画としては2回目でしたが,この半年間の間に多くの新メンバーが加わったため,ほとんどのスタッフにとっては初めての魚研(ギョラボ)×カフェとなりました。し・か・も,ご来場いただいた方はお分かりいただけたと思いますが,新メンバーの半分は外国人であるため,今回の企画を再開するまでに少し時間がかかってしまったのです。何とか最低ラインはクリアできたと思っている今回のカフェを終えて,私は,次のカフェは今回よりも確実によいカフェにできると確信しています。なぜなら,実際のカフェを運営することによって,実行委員のメンバーが共通のイメージを持つことができたからです。何事もやってみることが大事なんだなぁと実感しています。今現在も,多くのメンバーが次回開催に向けた改善点を出しあい,議論を進めているところです。参加者の皆様,次回も楽しみにしておいて下さい。
さて,今回のカフェの参加者数は最終的に22名となり,おおむね予定人数の参加者を迎えることができました。しかし,ここだけの話,開催5日前の予約人数は4名と少なく,目標の20名には程遠い状況でした。今回の広報活動は,これまでと同様の方法で行なってきましたが,それだけでは新規のお客様にご来場いただけないことが浮き彫りになってしまいました。また,アンケート結果より,ホームページの情報がとても重要であることを再認識させられました。今後は,ホームページを見ただけでも「おもろそ〜」と声を出してしまうようなサイトに更新していくとともに,新しい挑戦も含めて広報活動の充実化を図っていきたいと考えています。
魚研(ギョラボ)×カフェでは,コーヒーやケーキをいただきながら行なうテーブルディスカッションが重要な時間となっています。今回,そのテーブルディスカッションの時間に新しい可能性を感じた出来事がありました。あるテーブルに外国人メンバーのファシリテーター(スタッフ)が3人座っていたのですが,そのテーブルでは参加してくださったお客様も含めて英語でディスカッションが行なわれているではありませんか。「なっ!なんてインターナショナルなテーブル」っと,感心してしまいました。スタッフの半分は色々な国から来ている外国人メンバーですので,皆さまもぜひ英語でお話されてみてはいかがですが?もちろん日本人スタッフもおりますので日本語でも全く問題はありません。そういった楽しみ方もありだなと,一人うれしくなっている今日この頃です。
(人工種苗グループ PD 横井謙一)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
第2回魚研(ギョラボ)×カフェでは養殖グループから2題の話題提供を行い,一般の参加者と語らいました。一題目は西田剛君の「新しい養殖海水の開発」という題で,病気になりにくい人工海水開発のために魚に必須な元素組成を研究しているという話でした。二題目は私が「マグロの「あい」を語る」と題して,クロマグロ稚魚の視覚「eye: アイ,眼のこと」について暑苦しく語りました。この発表は,クロマグロ稚魚の夜間の視覚能力が低く,夜間に頻発する衝突死と関係がある,という内容でした。2題とも一般の方々にはなじみのないアプローチの研究だったので,興味や理解を示していただけるかという心配はあったのですが,参加者の皆さんは熱心に聞いていただけたようで,私達としては,大変ありがたいことです。テーブル討論および全体討論では熱心な参加者の方々からたくさんの質問をいただき,すべてを説明しきれないほどでした。参加者の中には発表の内容以外にも,マグロの蓄養や海産魚の飼育法,天然クロマグロの生態などいろいろな興味や知識を持った方もおられ,私たちにとっても大いに刺激になりました。 今回の魚研(ギョラボ)×カフェは,全体としてレベルの高いものであったと思います。次回以降は専門以外の情報も仕入れてより広く,より深いカフェにしたいと思います。
(養殖グループ PD 松本太朗)

第1回 「マグロの泳ぎを科学する」 (2008/12/13 開催)
【委員長からのカフェ・レポート】
2008年12月13日に近畿大学農学部喫茶において魚ギョ研ラボ×カフェ近大GCOEを開催しました。今回のカフェでは漁業生産システム研究室より「マグロの泳ぎを科学する」と題して,博士後期課程学生の福田君がプレゼンテーションを担当しました。また,今回のカフェの新しい企画としてビデオ動画を使用して大学の研究室を紹介する企画「研究者の生態」を放映しました。「研究者の生態」では,研究のみでなく,その研究を生み出す研究者にも焦点を当て紹介し,大学の研究室の一日について紹介しました。発表後は,前回のカフェと同様に,参加された方と発表内容について議論を行い,当日参加された宮下盛教授にも,参加者からのたくさんの質問に答えていただき非常に有意義なものとなりました。
今回は近畿大学水産研究所に協力をいただき,本学研究所が生産中のマダイ,トラフグを白浜より輸送して展示しました。これらの魚は,非常に養殖が盛んで,日頃からスーパー等で目に掛けることの多い魚ですが4センチほどの小さな稚魚を見るのは初めてのようで非常に興味をもたれた様子でした。前回の21世紀COEで行ったサイエンスカフェより2年を経過しましたが,多くのリピーターの方が来られました。実施したアンケートより,このようなカフェ形式で科学について議論を行うことに対して非常に評価が高く,一般の方の科学に対する興味とは逆に触れる場所の少ないこと,このような企画の重要性を再認識しました。
本カフェでは,前回21世紀COEプログラムにおいて実施したサイエンスカフェに来場された方々へ案内状を送付させていただきました。その結果,たくさんのリピーターの方に来場いただき,本カフェは非常に盛況なものとなりました。多くの方々に支えられていることを再認識しました。今後も,このようなカフェを定期的に開催させて頂く所存でございますので,是非このような時間を共有させていただきたいと思います。
(養殖グループ DC 西田剛)
【話題提供者からのカフェ・レポート】
漁業生産システム研究室が担当した,第一回“魚研(ギョラボ)×カフェ近大GCOE”の話題提供コーナーでは,「マグロの泳ぎを科学する」をテーマに,博士後期課程2年の福田が発表を行いました。漁業生産システム研究室では,クロマグロの遊泳行動について,バイオテレメトリ(生物遠隔測定)や画像解析,CFD(数値流体力学)解析など,様々な手法を用いた研究が行われています。今回の話題コーナーでは,それらの研究によって明らかになってきた,クロマグロの泳ぎの不思議について紹介するとともに,計測データをどのように取り扱えば“不思議の解明”に繋がるのかを知って頂くことを,報告者の目標として発表を行いました。 発表中に組み込んだ,様々な成長段階のクロマグロが泳いでいる映像や,水槽壁への衝突の映像,外科手術の要領でお腹の中に記録計を挿入する映像などは,参加者の方々の目を引いたようでした。また,アンケートの中には,話題提供の中で印象に残った事として,体長倍速度という遊泳速度を基準化する概念を初めて知った事も挙げられており,ある程度は伝えたい事が伝わったのかと感じられました。しかしその一方で,演者が伝えたい事がわからなかった,要点を絞った方が良かったのではとのご意見も頂き,プレゼンテーションの練習と工夫がもっともっと必要であることも痛感致しました。 総合討論の時間では,クロマグロの衝突防止のアイディアや,発表を聞いていて浮かんだ質問などを多く頂き,活発な議論が行われました。少人数で行われるカフェでは,参加者と発表者の距離が近いこともあって,多くの質問を頂くことが出来ます。この時ばかりは,シンポジウムよりも活発な意見交換がなされているように感じました。しかしながら,一般の参加者の方から投げかけられる質問は,マグロの行動から,生殖生理,流通,食味に関する事柄まで多岐に渡ったため,質問を受けたスタッフが戸惑うようなシーンも散見されました。このようなご質問にもお答えすることで,さらに参加者の方々の満足度を上げることが可能だろうと思いましたし,そのためには,より多くの研究者に,当日のスタッフとしての参加協力を頂くことが重要であると感じました。
(環境グループ DC 福田漠生)

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