2007年度近大COE若手シンポ企画 近大養殖魚ふれあい祭り 終了!!

終了しました。多数のご参加ありがとうございました !!
昨年度の近畿大学COEプログラム若手シンポ企画「サイエンス・カフェ@近大」では,多数ご参加いただき誠に有難うございました。さて,2007年度のCOE若手シンポ企画では,カフェ参加者の皆様から多数いただいた「実際の養殖現場を見学・体験してみたい!」というご要望にお応えして,
近大養殖魚ふれあい祭り −みて さわって 科学しよう!−
開催日時: 2007年8月25日(土) 13:00-16:45 (12:30 受付開始)
開催場所: 近畿大学水産研究所 白浜実験場 (和歌山県西牟婁郡白浜町3153)
参加費: 無料 (定員 50名)
を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。昨年度のサイエンス・カフェでは,近畿大学21世紀COEプログラム内で行われている研究に絡んだテーマをご紹介し,一般の皆様と共に,気軽に,リラックスして,最新の科学をネタに語りあうことを目的としました。今回の「近大養殖魚ふれあい祭り」では,実際の養殖現場の見学・体験をとおして,養殖研究や科学の面白さを一般の皆様に体感していただくことを目指します。
「近大養殖魚ふれあい祭り」は2部構成となっています。第1部では,どんな施設で魚の養殖が行なわれているのか?養殖魚はどのように管理されているのか?を,実際に皆様に見学していただきます。第2部では,魚の増養殖に携わる研究の第一歩となるデータがどのように集められるのかを,実際に皆様に体験していただきます。開催内容は以下の通りです。

第1部 - 実際の養殖現場をみてみよう!
「魚を観て,魚と話して,魚を考える」
給餌
健康で美味しい魚をつくるには,栄養のある餌をしっかり食べさせることが大事です。しかし生簀の中の魚の環境はいつも同じではありません。季節,天気,潮汐,光の具合などが違います。そのために生簀の中の魚も行動が違います。もちろん餌の食べ方も違ってきます。私たちはただ単に餌をあげて・管理しているのではありません。魚を観て,魚と話して,魚のことを考え抜いて,本当に魚が喜んでくれるように給餌・飼育管理を行っています。今回は,皆様に船に乗っていただき,マダイ,ハマチ,シマアジの海上生簀での給餌を見学していただきます。約1時間の生簀見学およびクルージングをお楽しみください。
(注) 乗船時の安全確保のため,小学生の方は保護者同伴でお願いいたします。また,小学生未満のお子様の同伴はご遠慮頂いております。予めご了承下さい。
「果てしなき闘い!寄生虫の駆除」
寄生虫
安全で美味しい魚をつくるには,健康に飼うことが一番。近畿大学水産研究所では,飼育密度を低く保ち,免疫を上げるエサを与えることで病気に強い魚を育てています。
でもどんなに強い魚でも寄生虫にはかないません。いつも魚が泳いでいる生簀の中は寄生虫にとって居心地が良いのです。そのため養殖現場では魚に付いた寄生虫を定期的に取り除かなければなりません。今回はハダムシと呼ばれる寄生虫を真水で駆除します。なお,ご希望の方には,養殖魚に給餌が行えます。桟橋に固定された生簀ですので,安全に給餌が行えます。どうぞお楽しみに。
(注) 養殖現場で駆除される寄生虫にはヒトに害を与えるものはありません。
第2部 - 養殖魚をさわって科学の第一歩をふみだそう!
はじめの一歩はここにあり!! 受精卵を観察しよう
受精卵
養殖魚を作る最初のステップは受精卵を得ることです。近大養殖魚ふれあい祭では,卵や精子を親魚からしぼって人工授精の実演を行います。すべての始まりを観察してみましょう。
餌料生物の顕微鏡観察および仔魚への給餌
シオミズツボワムシ
魚類の種苗生産では発育初期に0.1mmほどの小さなシオミズツボワムシという餌を与え,その後,魚の成長に伴い0.3mmほどのアルテミア(甲殻類)の幼生を与えます。次に,仔魚期から親と同じ形の稚魚へと変化(変態)した魚類は配合飼料を食べるようになります。このブースでは発育に伴って変化する魚類の食べ物を見て,餌を与え,最後にどのくらい魚が餌を食べたのかを観察いたします。
この魚は何才? 魚の年令を調べよう
ヤナギムシガレイの耳石
魚の頭の中には,耳石(じせき)と呼ばれる石のように固い組織があり,魚は耳石を利用して体の傾きを感じています。また,耳石には木の年輪のように一定の期間ごとに輪紋が形成されるため,この輪紋の数を数えることにより魚の年令を知ることができます。実際に魚から耳石を取り出して,年令を調べてみませんか?
養殖生簀付近の水質と微小生物の世界
水質測定
こちらのブースでは,水質の測定方法及びプランクトンを紹介します。我々が採水・採泥する為に用いる調査器具に触れて頂き,どの様な器具で調査を行っているのかを体験して貰います。また,プランクトンの観察を通して,目では見ることができない微小生物の世界を一緒に探求しましょう。
養殖魚が食卓にのぼるまで!!
築地マグロ
世界各地で生産される養殖マグロ!! どのようにして食卓まで運ばれるのでしょう?稚魚の捕獲から飼育,取り上げ,加工,市場を経て食卓に運ばれるまでを映像で追います。

「近大養殖魚ふれあい祭り −みて さわって 科学しよう!−」開催予定
生簀
■開催日時:8月25日(土) 13:00-16:45
■開催場所:近畿大学水産研究所白浜実験場
649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3153
■アクセス:明光バス 「古賀浦」下車徒歩1分
* 駐車場はございません。ご不便をおかけしますが公共交通機関をご利用下さい。
■参加費:無料(定員50名)
■タイムスケジュール
12:30- 受付開始
13:00 趣旨説明・挨拶
13:20
第1部 - 実際の養殖現場をみてみよう!
水産研究所見学, 生簀見学, 給餌体験など
14:50 休憩
15:00
第2部 - 養殖魚をさわって科学の第一歩をふみだそう!
各研究グループのブースにて実験・体験(耳石観察,餌料生物観察,仔魚への給餌,成熟・採卵・受精,水質測定・観察,映像など)
16:30
意見交換
16:45 解散
* 予定は変更になることがあります。あらかじめご了承下さい。
■お問い合わせ先:
実行委員長 中川 至純(なかがわ よしずみ)
e-mail: sci-cafe@nara.kindai.ac.jp

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